ベランダの薔薇が咲きました。今がシーズンなのですね。

派手なので私の好みではないのですが、つぼみのかたちは美しいと思う。もちろん前の入居者が残していったもの。となりにいる天使の坊やももちろん。

ベランダの植物がよく手入れされていたし、このロマンチックな薔薇と石像の趣味からして前の入居者はどんな人なんだろうなーと興味がありましたら、先日公園で偶然お会いできました。さすがダルムシュタット。歩けば知り合いに出くわします。

もちろん面識がないので出くわしても気づかなかったところなのですが、息子をお迎えに行った帰りに公園で遊んでいたら、そこで我が家の下階に住むワーグナーご夫妻とばったり。ワーグナーさんは忙しい娘さん夫婦に代わって夕方にはいつもお孫さんを連れて公園に出かけているのでたまに顔を合わせることもあるのですが、たまたまそこにうちの前入居者親子も通りかかって──。

少し立ち話しただけですが、同世代で同じ年頃の男の子を連れた妊婦さんという、同じような状況の人でした。下の子の妊娠がわかって手狭になったからこのアパートを出た、と。そうですよね。ドイツでは小さな子供でもひとり一部屋がスタンダードですからね。彼女たちは家を買ったそうです。

と、バラに話を戻しますが、どうやらバラの咲くシーズンのようなのでバラの丘を散歩してきました。ダルムシュタットにはRosenhöhe（バラの丘）という公園があり、観光名所でもあります。うちから歩ける距離にあるのでこれまで何度か家族で散歩に出かけようと試みたものの、息子にとっては外に出るなら綺麗な公園を散歩するよりも、途中にある遊具のある遊び場のほうがもちろんいいわけで、これまでたどり着くことはありませんでした・・・。

平日の昼間っからのんびり観光することに罪悪感を感じるものの、出産予定日も近づいて何をしても落ち着かないので、今朝ひとりで行ってきました。赤、白、オレンジ、黄色、ピンクなど、様々なバラが咲いていましたが、いちばん芳しいのはピンク。なぜ？

丘と言うだけのことはあって、思ったよりも見晴らしがききました。幼稚園児のグループもきていたので、やっぱり息子を連れてもう一度きてみよう。